1.僧侶への挨拶と言葉遣い(遺族側から僧侶へ)
僧侶に枕つとめをお願いする時
『お世話になっております。○○町の○○の家内でございます。 主人の○○がつい先程亡くなりました。ただいま入院先より自宅へ連れ戻りました。 ご住職様に枕経をお願いしたいと思います。ご都合のほういかがでしょうか。 』
僧侶が枕つとめに到着された時
『お忙しい中、ご足労いただきましてありがとうございます。 ○○もさぞ安心することと思います。なお何分不慣れですのでよろしくご指導ください。では、よろしくお願いいたします。 』
僧侶に費用を尋ねる時
『(本来は、地区の世話役や親族に相談するほうがよいでしょう) まことに失礼とは存じますが、私ども、初めてのことで何もわかりません。お布施の用意をしなければなりませんが、いかほどご用意したらよろしいでしょうか。 』
僧侶が通夜・葬儀に来られた時
『お越しいただきありがとうございます。予定通り定刻に始めたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。』
遺族である場合
通夜・葬儀で挨拶する場合、遺族の立場であれば参列していただいた皆様に、参列してくださったことへの感謝、故人が生前お世話になったことへの感謝を心をこめて表すことを心がけましょう。しかし、大切な人を失った悲しみの中、挨拶することは容易ではありません。したがって挨拶例文などを用いて心を込めて挨拶をしましょう。
参列者である場合
通夜・葬儀に参列した場合の挨拶は、どういった言葉をかけていいものか悩んでしまいます。この場合は手短にお悔やみの挨拶を故人の死を悼む気持ちを込めて行ってください。 また、「重ね重ね」「また」「もう一度」など繰り返しを連想させる忌み言葉は使わないように注意しましょう。死を表す言葉を使う場合は、仏教では「成仏」「冥福」、神道では「永別」「帰天」、キリスト教では「召天」「神のもとに召された」など宗教ごとの違いに注意してください。